カッターの最高のパートナー定規について解説します。
みなさんは定規のことを地味な道具だと思っていませんか?実は工作用紙やダンボールを綺麗に切るためには、カッターさばきよりも定規さばきの方が大切だと言っても過言ではないくらい、定規は重要な道具なんです。
このちいくじ工作チャンネルで大人気のクレーンゲームでは、アームや柱に帯状の部品をを何本も切り出すのですが、そんな時にもカッターと定規のコンビが大活躍します。
みなさんが正確にリズムよく作業ができるように、大切なポイントに焦点をあてて解説します。
2種類のステンレス製を用意する
まずサイズを2種類用意する理由は、効率化のためです。
40cmと15cmのサイズを使い分けられると、作業がはかどります。
長い方は30cmや50cmじゃダメなの?って迷いますか?
これには理由があります。例えばよく使うA4サイズの長い辺の長さは29.7cmなので、30cmの定規だと微妙に長さが足りないんです。
またマットでおすすめしたA2サイズの短い辺の長さは45cm位なので、30cmの定規だとマットの大きさを最大限活用できません。反対に50cmだと飛び出してしまうので、ちょうど良い長さが40cmなんです。
でももしこの前提条件が違う場合には、みなさんの環境に合わせた長さを選んでください。
大きめの材料を真っ二つにする時などは40cmの長い定規を使いましょう。
細かい取り回しが必要な部品を切る場合には、手のひらサイズの15cmの短い定規を使い分けていきましょう。
そして工作に使用する定規の素材は金属製、特に頑丈なステンレス製をおすすめします。
プラスチック製の定規は、カッターのガイドとして使うと刃で少しずつ削り取られてしまって、すぐにまっすぐなラインではなく使い物にならなくなります。
そしてもし、どうしてもプラスチック製を使う場合があったとしても、絶対に斜めになっている部分をカッターのガイドとして使ってはいけません。
それはなぜだと思いますか?
理由は、この斜めの部分にカッターの刃が乗り上げてくると危ないからです。
カッターのところで解説した汽車ポッポの動きがマスターできていればよっぽど大丈夫ですが、乗り上げは本当に怖いです。斜めのところだけは使わないようにしましょう。
繰り返しですが、素材は竹でもアルミでもプラスチックでもなく、ステンレス製が良いです。
でもプラスチック製は透明で下が透けて見えるから長さが測りやすいよ。という意見もあると思いますので、ここで衝撃のお話をします。
定規で長さは測らない
そんなバカな?と思うでしょうが、本当です。
カッターで材料を切る時は、定規ではなくてマットのメモリを使って長さを測っているんです。
具体的にどうやってやるのかというと、まず材料の端をマットのメモリに合わせます。
ここはできたら5cm単位の太い線に合わせて、メモリを数えやすいようにしておくと良いです。そして切りたい幅、例えば7cmであれば、メモリで5+2で7本目を確認しながら定規をずらしていきます。
そして材料の上下からはみ出して見えているマットの線に定規をあわせます。
どうしても定規の下を見ながら切りたい時には、材料を逆さにセットすれば大丈夫。これでプラスチック製の定規から卒業できますね。
続いて定規の持ち方です
中心より少し上を押さえる
定規をダンボールに乗せたら、カッターを動かす範囲の中心よりやや上の位置に中指を乗せて上下に人差し指・親指の合計3本指を添えましょう。
もしカッターが動く距離が長い場合には、無理をせずに何回かに分けて切ります。
次に定規で一番大事なことを説明します。
指を使って全力で上から押す
定規をしっかりと固定するために、3本指を使って上から全力で押し付けます。
定規がクルクル動かないようにしてカッターをまっすぐにガイドするんです。
本気の本気の全力なの?って疑った方いますかね?これは少しだけ盛ったかもしれません。
全力で長い時間押しすぎると確かに指に負担もかかるので、適度な力加減も必要です。90%位のイメージでいきましょう。
あとダンボールなどの厚くて硬い材料は、1回で切る必要もないので、何回かに分けて切った方が安全です。その時は80%位の力でもOKです。
僕が伝えたいことは、材料を切るよりも定規を動かさない方が大切だということです。
重要なので、もう一回書きます。
カッターと定規で材料を切る時は、切ることよりも材料と定規を動かないことに神経を集中させてください。
次は一段階、技術のレベルが上がります
折り線用の筋を軽く切る
紙を厚さ半分のところまで切る練習をしてみましょう。ダンボールは分厚いので比較的やりやすいですね。工作用紙は力を入れすぎると下まで切れてしまうし、弱すぎると折り線ができないので練習のしがいがありますよ。
カッターは、特に最初に力が入りがちなので、力のコントロールは練習を通して身につけてください。
修行を積めば、下敷きを使わずに折り紙やノートなどを1枚だけ切る力加減を習得することができますよ。
最後に豆知識
ダンボールを折る時にも使える
ダンボールの中には「なみなみ」が入っていますね。このなみなみが自分から見える方向で机に置くと、横方向に折りやすい状態になります。
この状態で折りたい場所に定規を当てて材料の端を持ち上げると、ダンボールを簡単に折ることができることも覚えておきましょう。
以上、定規のまとめは
・2種類のステンレス製を用意する
・定規で長さは測らない
・中心より少し上を押さえる
・指を使って全力で上から押す
・折り線用の筋を軽く切る
・ダンボールを折る時にも使える
でした。
定規の地味なイメージは変わりましたか?
ステンレス製の定規は、40cmと15cmの2つで1,000円位するとは思いますが、綺麗な作品を作るために必要な道具ですので是非そろえてください。
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