材料を綺麗に切るのにとても便利だけど危ないカッターの使い方について解説します。
親としても子供にカッターを使わせるには勇気がいりませんか?僕が行ったアンケートでは、学童の指導員さんの内、約半分の方は工作の時間であっても子供にカッターを使わせるのは不安だ。と答えてくれました。
僕が子供だった昭和時代は、危険は自分の体で覚えましたが、今ではそんなことはさせられないですね。
カッターは正しい知識と方法を身につければ非常に便利な道具です。
まずは親御さんにしっかりと解説を聞いて欲しいです。そして、しばらくは一緒に子供たちの練習をサポートしてあげてください。
このページの目次
カッターは左右兼用できるものがある
ハサミと同じで、カッターにも利き手にあったデザインがあります。比べて見ると左右対称なのでわかり易いですよね。
カッターを持った時にレバーをカチカチ動かしやすい位置に親指があれば正解です。
右利き用のカッターを左手では持てませんが、刃を反転させると左利き用として使うことができるモデルもあります。みなさん自分の利き手にあったデザインを選びましょう。
カッターはサイズも大小ありますが、ちいくじの工作を作るには小さいタイプでも十分です。
でも、小さいタイプは強く握ると本体が指に食い込んで痛くなることもあります。そう感じる人は人は、大きいタイプを使いましょう。
カッターマットと刃折器を用意する
この2つはカッターを使う時に是非揃えたいセットです。
カッターマットの大きさは、A2サイズをおすすめします。A3でも作業はできますが、長い材料を2回に分けて切らないといけない場面が出てくるので、作業の効率が若干落ちます。
一番大きなA1サイズが用意できれば自由自在ですが、これを置くためには、工作専用の机が必要になりますね。
次にマットの表面と裏面では、ゴムの硬さが違うことがあるので、その場合は柔らかい方を上にします。
また斜めや円の補助線が引いてあるマットもありますが、ちいくじの工作教室では、補助線は使わないので何を選んでも大丈夫です。
ところでマットの色はどれが好みですか?
緑色のマットはダンボールや工作用紙を乗せた時に目立つので使いやすいですよ。僕は色々使ってみた結果、シンプルなデザインが気に入ったので、補助線が少なく白に近い色を選びました。
みなさんもマットは自分の好みで選びましょう。
もう一つのセットである刃折機は、カッターの刃先が丸まった時に、刃を折って中にゴミをためることができる入れ物です。
折った刃を紙に包んでゴミ箱に捨てると、後から誰かが怪我をしないか心配になりますね。
そういうことがないように刃折器を利用します。詳しい使い方は、次に解説します。
刃は1目盛りだけ出して先が丸くなったら折る
カッターの刃先はとても鋭いので、怪我をさけるために特に気をつけないといけません。
刃は切る材料の厚さよりも長く出す必要はないので、1目盛り出せば十分です。カッターは斜めに構えるので、指に刃が当たる前に本体が指に当たるので安全になります。
そして、刃の先が丸まったらこまめに折りましょう。
まだ使えるのにもったいない。という気持ちは十分伝わってきました。でもね、切れ味が全然変わるんですよ。
切る時に余計な力をかけなくて済むということは作業の効率アップと怪我の防止につながります。このように刃の先を刃折機にいれて刃の溝を穴に合わせたら、下に押しながらカッター全体を傾けてパキッと折ります。
手前に向けて折ると刃が飛んできたら危ないので、奥に向けて折るようにしましょう。
刃折機の中に使い終わった刃がたくさんたまってくると経験値が溜まった実感が湧いてきますよ。
利き手ではない腕に重心を置く
カッターで材料を切る時に、左右どちらの腕に力を入れますか?当然カッターを持っている腕だと思うでしょう。でも逆なんです。カッターを持っていない方の腕に全力が入っています。これ、めちゃくちゃ大事です。
順番に解説しますね。
まず姿勢ですが、背筋を伸ばしたら材料を利き手ではない方の腕全体で抑えて、人差し指を少し曲げて中指・人差し指・親指を体の中心で縦に並べます。材料を動かす時は3本の指をずらします。材料を回転させる時は、人差し指を中心に回します。
それができたらカッターを体の中心から少し利き手の側で構えて、目線はカッターの先端を見ます。
カッターで切る方向に添える手を置かないようにする。これはみなさん気をつけていますね。でも工作中には予想外のことが起こります。
実はカッターを使う時に一番怖いのは、定規や材料がずれてしまうことなんです。
そのはずみでカッターの軌道がそれると怪我をするので、カッターを動かすよりもかなり強い力で定規や材料を押さえつけて固定する必要があります。
イメージとしてカッターを持っている利き手は、カッターを握る力は入っていますが腕はマットに置いているだけです。
えー?それじゃー切れないじゃん。と思いませんでした?
ちゃんと切れるので安心してください。次でしっかり解説します。
カッターは肩で動かす(ダジャレじゃないよ)
カッターを持っている手の動きは汽車ポッポの動きです。
腕を前後にしか動かさなければ、横にずれることはありません。言い換えるとカッターでは直線しか切らない。という縛りルールにしておきましょう。これさえ守れば怪我はグッと減ります。
カッターは下に押しながら手前に引く
これも重要です。下に押す力の方が引く力よりも強いんですね。
これを理解せずに変な癖がついてしまうと、カッターが暴走した時にドキッとします。
絶対に想像したくないですよね。だから最初のころは親御さんがしっかりと見守ってあげてください。
下に押す力を強くしていれば、カッターは暴走しません。
そして切っている間は「だるまさんがころんだ」と唱えながら切るイメージをしてみましょう。
切り始めから切り終わりまでの距離しか肩を動かないように意識をして、長い線を切る時はゆっくりと「だるまさんがころんだ」、短い線を切る時は早く「だるまさんがころんだ」です。
そして、予想外の時には、いつでもすぐに肩を止められるように集中して切っていきましょう。
切る方向を変える時には紙を動かす
カッターを前後にしか動かさない縛りルール中の間は、横方向に切りたい時には材料を90度回転させて縦方向に切るように仕切り直しましょう。
あれ、カーブを切る時はどうするの?という声が聞こえてきましたが、カッターの使い方に慣れるまでは、カーブを切る時は、できるだけハサミを使うようにしておいてください。
指先や手首の動きと右下方向を解禁する
最後に、慣れた人向けにカーブを切る時の応用編です。
これまでのレッスンで基本的な使い方をマスターしたら、このステップに進みましょう。カッターでカーブを切るには、まず指先や手首の動きを活用することが重要です。指先を軽く使って、カッターを微妙に回転させることで、カーブを滑らかに切り進めることができます。
そして、右利きの場合は、刃の動きを「右下の手前方向」だけに限定して解禁しましょう。カーブを切る時に刃を右下方向に向けてスタートし、時計回りで真下に来たら、そこで一旦止めて紙を回してください。安全のために「左下の方向」への進行は絶対に避けてください。刃が自分に向かって来る可能性があるからです。
この新しい技を解禁して、カッターの腕をさらに磨きましょう。
以上、カッターを使うときのポイントは
・カッターは左右兼用できるものがある
・カッターマットと刃折器を用意する
・刃は1目盛りだけ出して先が丸くなったら折る
・利き手ではない腕に重心を置く
・カッターは肩で動かす
・カッターは下に押しながら手前に引く
・切る方向を変える時には紙を動かす
・指先や手首の動きと右下方向を解禁する
でした。
ここまでカッターの使い方をマスターできたら、僕の公式LINEでプレゼントしているダンボール工作の設計図の材料を全て切り取れるはずです。
くれぐれも怪我をしないように工作を安全に楽しみましょう。
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